アートと哲学の季節、秋です。装うことに、新たな視点を加えてみませんか?
2015年から2022年までグッチのクリエイティブ・ディレクターを務めたアレッサンドロ・ミケーレの軌跡をたどりながら、現代ファッションが抱える問いと可能性について、学術的な視点から深く考察してみようという会が開かれることになりました。この講座は、ファッションを知の体系として学ぶ、実践的な学びのプラットフォーム「FashionStudies®」を主宰する篠崎友亮さんがコーディネイトします。
お話してくださる大泉明子さんは、論文『グッチにおけるアレッサンドロ・ミケーレの功績-現代ファッション表現に関する3つの観点から』の著者であり、社会学的視点からの研究を志して文化学園大学大学院に進学し、2023年に修士号を取得、さらに現代ファッションの研究を続けていらっしゃる方。
さらに以前は、『WWDジャパン』『流行通信』『エル・ジャポン』『マリ・クレール・ジャポン』などでファッションエディター/ディレクターとして、80年代初頭から40年以上、ファッションの世界に関わり続けてこられています。
ミケーレが手がけた幻想的なコレクションは、花柄や動物モチーフ、パール装飾などを取り入れ、グッチに新しい世界観と圧倒的な売上をもたらしました。その背景には、以下の3つの視点が読み取れます。
・ジェンダー:性差を超える表現とファッションショーの革新
・身体(bodies):着る人との関係性を重視した服飾表現
・模倣と文化盗用:創造性とリミックスのはざまで生まれる問い
こうした視点からミケーレの表現を紐解くことで、現在のファッション界-巨大資本が支配し、“天才”の登場が難しくなっているといわれる時代-における「創造」と「表現」の本質に迫ります。
なんだかちょっと難しい…と思われるかもしれませんが、ファッションがお好きな方でしたら、どなたでもきっと興味深く聞いていただけそうな内容。
装うことがもっと楽しくなる。
そんなお話会に、ぜひあなたも、参加してみませんか?
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