終身雇用制度が大きく変化している昨今、個人がそれぞれのキャリアをどう考えるかはとても重要になっています。転職市場への注目も増しているようですし、実際に「転職」を実践しないまでも、「セカンドキャリアを考えること」は、「生き方、働き方を再確認すること」につながりそうです。
今回たまがわLOOPでは、「セカンドキャリアを考える」というシリーズを発足させることにしました。さまざまな分野で「転職」「転身」を図った人に登場していただき、参加者を交えて大いに語り合い、それぞれが考えるきっかけにしたい。そんな会のスタートです。
第1回にご登場いただくのは、NHKテレビディレクターから音楽ライター・インタビュアーへと転身された大前多恵さん。 大前さんからのメッセージは‥‥
「”音楽ライター”という仕事について、具体的な内容や成り立ち、経験を通して学んだことなどをお伝えします。
テレビ局のディレクターから転職、音楽ライターの仕事を始めて20年以上が経ちました。ミュージシャンへのインタビュー、ライブレポート、作品レビューやコラム、ライナーノーツ執筆など、仕事内容は多岐にわたります。
今回特に詳しくお伝えしたいのは、インタビュー取材についてです。
インタビューでは、音楽作品そのものに関して語ってもらうだけではなく、それを生み出したアーティストの日頃の想いや考え、人間性を窺い知れるような内容を、と心掛けています。そういった記事は反響が大きいですし、取材相手との信頼関係も深まり、結果的に、次の機会へと繋がっていきました。 かつては大きな組織に身を置いて、”たくさんの人たち”に向けて発信する仕事に取り組んでいましたが、どこにも所属しない完全フリーランスのライターとして、どんな方とも”一対一”で向き合う今のスタイルに辿りつきました。苦手なことは何なのか? 得意なことは何なのか? 自問自答と試行錯誤の末に、自由だと感じられる居場所を見つけた、と感じます」
音楽ライターの仕事内容を語っていただくと共に、模擬インタビューのデモンストレーションも交えて、仕事体験記をじっくりお話ししていただきます。 |